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旧来住家住宅からのお知らせ

2013年07月21日

小林信治 水彩画展

7月19日(金)〜31日(水)

おなじみ、小林信治さんの水彩画展が開催中です。
今回は最近2年ほどの間に描かれた60点が展示されており、
連日、多くの見学者があります。

小林信治さんは、西脇市や多可町の小学校や中学校で
長年教鞭をとってこられた先生で、
退職後に趣味として水彩画に取り組まれています。
国内の美術展で受賞歴多数、亜細亜国際水彩画展にも毎年出品され、
現在は日本現代美術協会理事も務めておられます。

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(お堀巡り/滋賀・近江八幡)

現在は多可町八千代区にお住まいですが
生まれも育ちも西脇市。
世界的な美術家として知られる横尾忠則さんとは同級生で
(1936年生まれ)
童子山やその麓はまさに幼少時代の遊び場、
旧来住家住宅周辺の路地を走り回っておられたそうです。

「僕らが幼い時というたら、戦時中ですわ。
 みんなこぞって宮本武蔵や戦艦を描いててね。
 横尾とは、中学校の美術部も一緒やった」
と、小林さん。今も交流は続いており、
昨年11月、神戸に横尾忠則現代美術館が開館した際は
小林さんもお祝いに駆けつけたそうです。
「会ったらお互い、『よぅ!』『お!しんちゃん』
 そんな間柄で、昔から変わらへん。
 こないだは僕の絵をほめてくれたで」

そんな幼なじみの話を興味深くお聞きしていると、
「ワシも同級生や」という
幼なじみが入れ替わり立ち替わり展示を見学にやってきて
楽しい思い出話にまた花が咲く、という具合。
これから展示を見に行かれる方も
もし小林さんがいらしたらぜひ話しかけてみてください。

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(残雪風景/多可町・加美)

さて、美術に親しみながら少年時代を過ごした小林さんですが、
教職に就かれてからはパッタリと絵を描くことはせず、
とにもかくにも学校中心の毎日。
学校の先生はやはり大変なお仕事なんですね。

「だからこそ、退職後は好きなことをしたい」
と思い、いろんな役職の話が来てもすべて断り、
(唯一、同級生から『どうしても』と頼まれた
 保育園の建て直しだけは引き受けて4年間務めた)
好きな絵を再開したそうです。

「今は、朝起きたらやりたいこと(絵)がある。
 せやから毎日がものすごう楽しい。
 定年後に熱中できる趣味を持たせてもらえて幸せや。
 そういう風に僕を生んでくれて育ててくれた
 両親に感謝してるんよ」
と話す小林さんの目はきらきらと輝いています。

ドライブしたり、旅行に行ったりすると、
それがたとえ自分が幹事をしている旅行であっても
すきあらば被写体となる風景を探してスケッチする。
「この広島へ行った時の絵は、友達がまだ寝ている早朝に
 ひとり外へ出て、裏道を歩いたりしてね、
 出会った風景を描いたものです」。

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(中央:お土産商店街/広島・厳島神社)

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(西国三十三ヶ所めぐりスケッチ画)

しかし、教職に就いてから退職するまでという長年のブランクがあっても、
「絵ごころ」というのは色あせないものなんでしょうか。
本当に、教職時代に絵を一切描かれなかったんですか?
と尋ねてみましたら、
やはり描いていないとおっしゃる。

「でも、絵の授業は好きやった。
 絵のうまい子やなくて、絵の好きな子を育てるんが
 僕のやり方。
 どうやって育てるんかって?
 もう、褒めまくるんよ(笑)。
 褒め上手になるために、僕自身がいろんな知識、幅広い物の見方を
 身につけてないとアカンから勉強もようした。
 それで絵の好きな子が増えると、
 自然とその中から絵の上手い子が出てくるもんやねん」

実際、小林さんが受け持ったクラスは
絵が上達すると評判になり、
県大会や全国大会で入賞した子も輩出しました。

小林さんが現在講師を務める
多可町加美区公民館の水彩画同好会も
さぞかし楽しい雰囲気なのだろうなぁ。

絵ごころというのは、
絵を好きだという心持ちのことなのかも知れないと
思いを巡らせながら来住邸をあとにしました。

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(ギャラリー入り口の案内板 小林さん筆)

(は)

2013年07月06日

水谷守男 触って遊ぶ木のおもちゃ展

7月5日(金)〜15日(月)
旧来住家住宅の母屋ギャラリーにて、
水谷守男さんの木工作品を展示しています。

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水谷さんは家具屋卸問屋に勤められていた頃から木工への関心が高く、退職されてからは緑風台にある元グリーンスポーツハウスを拠点に、ご自分で本格的に作られるようになりました。
それが今年で5年目を数える野村町の木工倶楽部で、現在16人の会員さんが精力的に作品を制作されているのだそうです。

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お孫さんのためにと作られた木馬をはじめ、水谷さんの木工作品は子供さんも喜びそうなカラクリ木工がたくさん!!
手で触って動かすことで、木のぬくもりも感じてほしいということで、この日も見に来られたお客さんに、手で触れながら作品の説明をされていました。

オートマタと呼ばれるカラクリの仕掛けを応用したオリジナルの作品がずらっと並び、
そのどれもが動かすと意外な動きを見せてくれて、大人も飽きずに作品で遊べます。


作品の中身も見せてもらえました!!
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よちよちアヒルは本当によちよちとお尻を振り、木のこすれる音がヒヨコの鳴き声のようでした!

組木細工や知恵の輪など、どんなしくみなのかは簡単には明かしてくれません。
それを考えるのも楽しみのうち。

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でも組木細工の仕組みは教えてくれました。

作品に触ってもらっても大丈夫な展示ですので、
ばらばらにしてしまって戻せなくなったら水守さんに伝えてくださいね!

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水谷さんの恩師と友人からの作品も友情出品として展示されていました。

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水が出る仕掛けのカラクリでは、水が噴水のように勢いよく吹き出す様子が涼しげです。

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また、6月1日、2日に緑風台の集会所で木工倶楽部の「五周年展」も催されました。

野村町のホームページより木工倶楽部のページはこちら
http://www.nishiwaki-nomuracho.net/mokkoucrab/index.html

7月7日に行われる七夕ゆかたまつりでは、午後1時からカラクリ木工の催しが行われるそうです。

広報:かぶたっく

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