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旧来住家住宅からのお知らせ

2014年12月17日

匡山窯 山口匡弘 作品展

【期間】12月13日(土)〜12月26日(金)

丹波市青垣町に住居兼工房を構える山口匡弘さんの陶芸作品展。

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元々は大阪府箕面市にお住いでしたが、奥様の「田舎暮らしをしたい」という希望で、50代の時にセカンドハウスとして古民家を購入されたそうです。
定年前は土日に過ごされるだけでしたが、定年後は本格的に「自給自足」の生活をしたいと、食器なども自分で作ることを思い立ち、陶芸を始められました。
先生などには習わず、独学で試行錯誤をしながら、10年間ほどは湯のみなどの小物を作られていたそう。
しかし、平成22年、日本で最大の総合美術展である「日展」(日本美術展覧会)に大物の壺を初出展されると見事入選。同年には日本伝統工芸近畿展の陶芸部門でも入選しておられ、挑戦した2つの大きな公募展で共に入選を果たされました。

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その作品、「黎明」(高さ約45センチ、 直径約35センチ、上記写真4枚)は、山口さん曰く、「黒から朱、 オレンジなど、 さまざな色がちょうど夜明けの雰囲気に似ていることから名づけました。 土は、 信楽の土を何種類かブレンドしたものです。 釉薬(ゆうやく)を使わず、 もみ殻やワラを壺の回りに詰めて焼成した焼き締め作品です。」とのことで、独特の風合いと色味で思わず見入ってしまう作品のもつ力強さが感じられました。

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日本伝統工芸近畿展には平成24年から今年まで3年連続で入選されており、今回の作品展ではそれらの作品を全て間近で鑑賞することができます。

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山口さんは最後に、「土は信楽と瀬戸のものを使っているが、田舎に住んでいても今は通販でメーカーからすぐに送られてくる良い時代になりました。これからも自分のペースで田舎暮らしを楽しみながら作品作りに励んでいきたい」とおっしゃっていました。

■12月6日(土)午前11時から、テレビ朝日系列で放送された佐々木蔵之介さんがナレーションの「LIFE〜夢のカタチ〜」で丹波市のそば職人さんが取り上げられた際に、その店で使われているそばちょこを山口さんが作られたということで出演しておられました。(テレビ局HPでは紹介のみ)
 → http://asahi.co.jp/life/backnum/141206.html

(P)

2014年12月07日

木工三人展〜手考足思 私は木の中にいる〜

期間 12月3日(水)〜11日(木)

三名の木工家の方は、小林秀晴さん(加東市)、石井康彦さん(多可郡)
児玉正和さん(多可郡)です。「民芸」という、ものづくりの仲間であり
石井さんのお父さんは昔、小林さんの作品を買いに来られていました。
児玉さんの師匠は小林さんと友達で、縁があり今回の合同作品展となりました。
石井さんと児玉さんは主に椅子やテーブルなど大型の作品(指物・組仕事)で、
小林さんは、器 盃 お盆 茶碗 などの作品(挽物・くり物)が展示されています。
大小あわせ約100点ほどの作品はどれも素晴らしく、独特の思考と高度な技術で
作り手の魂が入っています。純和風の旧来住家住宅と木工作品がピッタリあって、
とてもよい空間でした。

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大量生産では作れないデザインです。木の温もりと
座り心地のよさが違います。

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木のしなやかさや強さなど、1つの作品に様々な
ことを感じます。とても奥が深いです。 


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テーブルの年輪を見ると、どれだけの時を経たのか
想像がつきません。よい木材を見つけることがまず
大切だそうです。木を育てるのに何十年〜何百年、
木を乾燥させるのに何年もかかり、そこから木工家
の作品が生まれてきます。だからこそ木に感謝し
買い手にすぐ飽きられない物を作りたいと三人は
言われてました。

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とても重厚感のある鏡です。

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畳の部屋と木工品の調和に心が落ち着きます。


・・・・・・・・・小林さんの話をお聞きしました。・・・・・・・・・・・

木工品は、美術品ではなく民芸品と言われています。絵画や陶芸などは
高価で才能を万人が認める作品がありますが、民芸には職人さんが意識
を入れない、「無意識の美」があります。毎日使われることで、「あじわい」
や「傷んだよさ」がでてきます。昭和の初期に、民芸運動というものが
柳 宗悦氏により行われました。無名の職人が作る民衆の日常品にこそ
「平常の美」 「暮らしの美」があると唱えました。だから、安価な物でも
高価な物でも、物を大切に使っていくという事が1番大切と言われてました。


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木の色合いがなんとも渋いです。
また漆塗りされていて、7〜8回塗られるそうです。

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こんな器で、お茶やお酒を飲んだら美味しいでしょうね(^−^)


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とても万能的な食器。これこそ民芸品!!


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蔵ギャラリーの様子


(芋焼酎)


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