2015年06月26日
「七夕ゆかた祭り」今年は7月4日(土)に開催しま〜す!

こんにちは(^v^)
手作り感たっぷりのお祭りとして、すっかりおなじみとなりました播州織工房館の「七夕ゆかた祭り」、今年も内容もりだくさんです。
播州織ファッションショーをメーンに、音楽ライブあり、寄席あり!
播州織工房館周辺では、手作り市、機織り体験、流しそうめんなどもあり!
来住邸でも爆笑似顔絵カリカチュア、風呂敷の包み方などの体験あり!
浴衣姿でご来場の方には、先着100名様に播州織ハンカチまたはお花の苗をプレゼント。播州織工房館や周辺会場で当日2000円以上のお買い物をしていただきますと、豪華賞品が当たるガラガラ抽選にも参加していただけます。
また、来住邸敷地内のレストラン梅吉亭では、浴衣姿でご来店の方に、ミニアイスのプレゼントもあります。(※ランチか喫茶のメニューがミニアイス付きになります)
詳しくは、地元のイラストレーター安部加織さん画、こちらのチラシをご覧くださいませ。
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お越しをお待ちしております。^^/
(は)
ものづくりの二人展
2015年6月17日(水)〜30日(火)
陶芸 / 匡山窯(きょうざんがま)山口匡弘
木工 / WOOD-TOP(ウッド・トップ)乾 善弘
ただいま開催中の「ものづくりの二人展」に行ってきました。

(山口匡弘さんの陶芸作品)

(乾善弘さんの木工作品)
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山口匡弘さんは日展や日本伝統工芸近畿展など、数々の入選歴をお持ちの陶芸家です。昨年12月に来住邸で個展をされた時は、大きな壺など入賞作品がずらりと並んでいましたが、今回は、普段使いの食器や花器が中心。丹波の山並みを描いたコップ、白米がおいしく引き立ちそうな漆黒茶わん、葉っぱの形をした絵になる大皿など、「心豊かな暮らし」が連想できるものばかりです。

それもそのはず、作者の山口さん自身が「心豊かな暮らし」を実践されているひとり。お生まれは三重県伊勢市で、大阪府箕面市に長らくお住まいでしたが、1995年丹波市青垣町にセカンドハウスとして古民家を購入、10年後には青垣町に移住されて田舎暮らしを満喫しておられます。
「青垣町に引っ越して10年になります。もともと田舎で暮らしたいと言い出したのは妻で、畑で野菜を作りながら、鶏、ヤギ、ミツバチを飼っています。やっぱりとれたての野菜、ハチミツなど何でもおいしいですよ。だけど、僕は畑仕事はノータッチ。代わりに、家で使う食器を作り、そば、ラーメン、パスタも手打ちします」と、笑顔で話されます。すてきですね〜。

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街から移住されたといえば、木工の乾さんも同じです。
乾さんは姫路のご出身。脱サラして木工を本格的に始め、20年間の姫路での製作・教室活動を経て、丹波市春日町に移住されました。この日は来住邸にいらっしゃらなかったのですが、プロフィールを拝見しますと、春日町では半農半木工の生活で、お米や野菜を作って自給農業をされているそうです。乾さんもきっと、心の豊かさを大切にしておられる方なのだろうなぁ。。。というのも、見る人の心をまあるくするような作品にお人柄が表れています。

山口さんがおっしゃるには、
「乾さんの作品は全体的にあったかいよ。目に見えんところにも手を入れて丁寧に作っておられるから、椅子にしても座り心地が違うんよ」。
おふたりの出会いは数年前のこと。
とある合同展示会へ出かけた山口さんは、ゆったりとした時間を刻むロボットの首ふり時計に出合い、気に入って購入されました。それが乾さんの作品だったのだそうです。それがきっかけで、後にお二人の交流が始まったそうです。

「ロボットの首の動きを見ていると、時間がゆったりと感じるでしょう。今も青垣の家でゆったりゆったり時間を刻んでいますよ」と、山口さんは目を細めておられました。

(小さな円窓から、振り子の代わりに小鳥が顔を出す時計)

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山口さんは普段から、アート作品の展示会や美術館などへよく足を運ばれるそうです。
「僕の陶芸はまるっきり独学です。いろんなジャンル、年代、土地のさまざまな作品、美しい景色を見ることが何よりも勉強になる。面白いなと思ったら、年代物の作品や北欧の食器からもヒントをもらって技をぬすんでいくんです」。作品がひとつ出来上がったら、また次にもっと良いもの、何か新しいものを作りたくなって、「終点がない」のが山口さんにとって陶芸の一番のおもしろみだと話されました。

(山口さん作。北欧デザインを取り入れたケーキ皿とコーヒーカップ。料理皿から進化して生まれた一輪挿し。)
独学だからこその視野の広さで、ものづくりの仲間もどんどん増えておられます。7月前半に予定されている「三人展」の作家さんも、山口さんのお友達だとか。来月も引き続き、来住邸ギャラリーをぜひお楽しみください。(は)
2015年06月03日
第23回 酒井義己 水彩画展
期間:6/2(火)〜6/14(日)

丹波市山南町在住の酒井義己さんによる水彩画作品37点が、旧来住邸の母屋ギャラリーに展示されています。 好評販売中の絵はがき“花さんぽ”でもすっかりおなじみの酒井さん。
今回で23回目となった展示の作品は、西脇市だけでなく、石川県や京都・奈良・愛知や高知まで、酒井さんがこの一年間に実際に訪れた場所ばかり。

篠山市藤坂

篠山市大山宮

西脇市黒田庄町大門 兵主神社の秋祭り

福井県 丸岡城

手前は「風」という作品です。

こちらの手前は「ほおずき」が大胆に描かれています。
「古い民家や建物、路地には、そこで生活をしておられた人々の物語(ドラマ)があります。それを想像して描くことは、その建物の歴史との真っ向勝負。全て修正なしの一発書きで制作しているんですよ。」と酒井さん。
旅先で雨が降った時などは、濡れて描けないからと制作を諦めるのではなく、近所に住まれている方の軒先や車庫など、少しでも雨風がしのげる場所を借りてスケッチをされるそうです。作品は早くて二日、長ければ二週間ほどで完成するそうで、自宅に戻ってから記憶と簡単なスケッチをもとにじっくり描いていくことも多いそう。

「私は、これまで22回の展示をしてきましたが、その展示の様子を一つ一つ記録したファイルが宝物なんです。90歳過ぎまでは元気に絵を描いて、それ以降になって初めて老後のことを考えるようにしたい。毎回観に来られる方もいらっしゃいますし、お互い元気を分けあいながらこれからもまだまだ頑張りますよ!」とおっしゃっていました。
取材中も、とても楽しそうにご自身の旅や絵について話される姿に、私も元気を分けていただいたのでした。
(P)