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旧来住家住宅からのお知らせ

2016年01月26日

第七回つばき坂書道展 〜明治・大正・昭和の書〜

期間:1月20日(水)〜31日(日)

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西脇高校の書道講師としてもおなじみの森川桂石さんによる秘蔵コレクションの展示が来住邸の母屋ギャラリーで開催されています。
ギャラリーには、明治・大正・昭和にかけて活躍した3人の書家・俳人の作品が並んでおり、それぞれの世界観を楽しむことが出来ます。
今回はそれぞれの方々の人物紹介をまじえながら展示の様子をお伝えします。


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まず一人目となる中村不折(なかむら ふせつ)は、明治から昭和期にかけて活躍した洋画家・書家で、夏目漱石の著書、『吾輩は猫である』の挿絵画家としても知られています。

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また、新宿中村屋や日本盛などのブランドロゴも揮毫しており、日常生活でも気が付かないうちにその作品に触れている方は多いのではないでしょうか。

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『鶴舞千年樹』・・・・・「鶴は千年まで樹に舞う」と読むのでしょう。長寿を願う普遍的な想いが込められているようです。


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二人目の河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)も、明治から昭和にかけて活躍した俳人・随筆家です。高浜虚子と並び、正岡子規の弟子の一人として有名です。
この「碧梧桐(へきごとう)」という号も、碧は紺碧の碧、梧桐はアオギリを意味し、ともに青色に関連した言葉ですが、これは碧梧桐が顔面蒼白の痩身で、死人のように元気がないことが多かったことから、子規からまるで青ビョウタンのようだから碧梧桐と名乗れと言われたことが由来だそう。

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(右) さくら活けた花くつの中から一枝拾ふ
(左) 師走の柿 奈良より笹しいてとどく

高浜虚子が保守的な句風を重んじたのとは対照的に、碧梧桐は斬新で自由な俳句を展開しようとしました。
「五七五にとらわれない」、「季語を用いない」など、あまりに自由すぎる句風のせいか俳句業界からは反発が多かったようですが、世間では「面白い」と評判になり、俳壇の主流となっていきました。有名な種田山頭火なども碧梧桐の流れを受け継いでおり、いかに彼の作品が大きなうねりを作ったかが分かりますね。


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三人目の上田桑鳩(うえだ そうきゅう)は、兵庫県三木市出身の書道家です。
斬新な作品を世に問い続け、現代書運動の担い手として戦後の前衛書を牽引しました。
日本経済新聞の題字を揮毫したことでも知られ、三木市では毎年秋に、師を偲んだ「墨華香るまちフェスティバル」が開催されています。

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なお、1月30日(土)、31日(日)には森川氏による解説付きの鑑賞会も開催されます。
「書の鑑賞は少し敷居が高いなぁ・・・」という方も丁寧な解説を受けられ満足されること間違いなしですので、ぜひぜひ来住邸へご来場ください。

(P)

2016年01月19日

第12回 旧来住家住宅 新春書き初め大会

平成28年1月9日(土)、午前9時30分から旧来住家住宅にて『第12回新春子ども書き初め大会』が開催されました。
この大会は、「子どものうちから書道に親しむ機会を」という思いのもと、古くは西脇市総合市民センターで開催されていたものが来住邸へ場所を移しての開催となり、今年で12回目となります。
今年も幼児から小・中学生まで総勢57名が、書道の上達を願って精いっぱい筆を走らせていました。
一年生が「きぼう」、六年生が「強い意志」など、学年によって違う課題が設定されており、書き上げた3枚の中から1番いいものを提出。 書き終えた子ども達は、ほっかほかの石焼きいも(西脇北高校生徒の皆さん協力)を頬張ってホッとひと息。すると、それまで真剣な表情で課題に取り組んでいた顔がみるみるうちに笑顔に。こちらも思わず笑みがこぼれました(*^v^*)  また来年もぜひご参加くださいね〜(^O^)/

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泣いても笑っても書けるのは3枚きり。皆さん集中力が凄い!

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来住邸の母屋も子どもたちでいっぱいになりました。

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小学1年生にもかかわらずこの出来! 将来有望ですね(^o^)

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日頃の練習の成果を発揮できているかな?

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六年生ともなれば書く姿勢もとても美しいですね。

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最優秀・優秀作品はこの3作品でした。いずれも子どもとは思えない力強さです。
入賞者の3名は1月16日(土)の表彰式で賞状や盾などを授与されました。

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1年生の課題は「きぼう」。いずれの作品も元気いっぱいですね。

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4年生の課題は「日本ばれ」。漢字とひらがなとのバランスが難しそうです。

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こちらは中学1・2年生の作品。 お兄さんお姉さんだけあって、さすがの達筆ぶりです。


なお、来住邸の蔵ギャラリーでは全ての作品を1月31日(日)まで展示しています。
ぜひ子どもたちの力作をご覧ください。

(P)

2016年01月08日

第8回 兵庫県立西脇高等学校 美術部 展覧会

【展示期間】1月6日(水)〜1月17日(日)

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 新春恒例、兵庫県立西脇高等学校(以下:西高)美術部の展覧会。
今回は、油絵を中心にペン画や切り絵など、1、2年生の皆さんによる作品計17点が来住邸の母屋ギャラリーに展示されています。その中から数点ご紹介させていただきます。

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『大正ロマン』 あずき色を基調としており、「大正ロマンといえばこの色だ!」と言わんばかりの作者の意図が感じられます。ハイカラな娘さんの眼差しの先には果たして何があるのかというトコロも興味をそそられますね(^O^)

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『幸せのひととき』 2匹のネコの幸福感で溢れているこの作品、つい触れたくなるような柔かいフワフワした質感で思わず顔がほころんでしました。 ちなみに左のネコの下からニョロッと出ている物体は右のネコの尻尾だそう。

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『無題』 切り絵作品。スカートの柄が繊細で近寄って見るとよりその細やかさに驚きます!妖精たちの無邪気な声が聞こえてきそう。

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『おじいちゃん』 作業中のご老人。ひたむきさの中にも湧き上がるような力強さをヒシヒシと感じます。とても高校生が描いた作品とは思えない素朴な趣に目を見張りました。

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『FLOWER CUP』 華やかなフラワーカップの傍らに大きく黒のリボンが描かれています。そのせいかグッと引き締まって見え、「女の子は可愛いだけじゃないのよ」といったメッセージを感じました。

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『風』 女生徒のサラリとした長い髪が風になびき微かに香る・・・といった一瞬を切り取っているのでしょうか。ドラマのワンシーンの様な美しさです(*^^*)

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 西高美術部の部員数は総勢13名。3年生1名、2年生7名、1年生5名が在部中とのこと。
現在、西高には美術部の指導ができる現役の職員がいらっしゃらないそうで、定年退職された“元美術の先生”がたまに美術室に来られて指導をされているとのこと。取材中も、生徒さんに対して作品の質問を次々とされていた姿から、とても指導熱心な方だという印象を受けました。
部活動は、普段は生徒一人ひとりが目標を持って制作に取り組み、技術の向上や鋭い感性を養っているそうです。新年早々、高校生の意識の高さを目の当たりにし、こちらも背筋が伸びる思いでした(^_^;)

 3月下旬(日程未定)には、兵庫県立小野高等学校と兵庫県立社高等学校と合同で行う「三高展」が、道の駅北はりまエコミュージアムの体験学習室において3日間程度開催されるそうなので、そちらもぜひお楽しみに。

(P)

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