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旧来住家住宅からのお知らせ

2015年03月22日

小林信治 水彩画展

3月18日(水)〜31日(火)開催

来住邸ギャラリーを訪れますと、
まず目に飛び込んでくるのが、手書きのメッセージです。

 ありがとうございます。
 退職以来 二十年
 ますます水彩のもつ瑞々しさや透明感にひかれています
 日本の原風景には水彩がよく似合います

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西脇市生まれ、多可町八千代区在住の画家、小林信治さんは、
西脇市や多可町の小学校・中学校で教員および校長、
西脇市津万保育園で園長を務められた後、
退職後に趣味として水彩画を始められました。
第15回記念日本現代美術展新人賞をはじめ、受賞歴多数。
アジア国際水彩連盟絵画展など、
海外の展覧会にも出品されています。

「朝起きて、さて、今日は何をしたらええのやら・・・
 退職後、そんな悩みを持つ同世代は少なくないというのに、
 僕はその点で悩んだことが一度もない。
 これも水彩画という趣味に出合えたからこそ。
 ほんまに幸せなことや」

と、小林さんは感謝の気持ちをにじませながら
生き生きとした表情で話されます。
話を聞いているこちらまで、楽しい気分になってしまう。
現在、多可町加美区と八千代区の公民館で開かれている
絵画教室の水彩画講師をされていますが、
きっと楽しい雰囲気の教室に違いないと推察いたします。

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今回展示されている作品は主に風景画です。
多可町中区中安田の坂道(圓満寺から坂を下ったところ)や
八千代区下野間の清流、加西市のぶどう畑など、
身近な場所がたくさん。

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展示レイアウトもすてきなコーナー。

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旅先で出合われた風景もあります。
「寺院への裏道」(比叡山 横川中堂)

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「これは建物をぐるっと回った裏手の石段ですわ」と小林さん。
普通ならば絵はがきにはならなさそうな場所ですが、とてもすてきです。
こんなところに裏道が・・・と、
小さな発見に心躍らせた瞬間を
私も少し味わえたような気分になりました。


ひと休みの漁船(淡路 沼島)

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早春の梅林(兵庫 綾部山梅林)

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2013年12月に出版された著書「三十三所霊場の旅」。
小林さんが実際に巡礼された西国三十三所が
絵と文で綴られています。

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一部ご紹介します。

 「飛鳥の里一望」
 第六番札所 壺阪寺(奈良)
 平成二十一年六月十八日 晴れ

 国道169号線に戻り、万葉の里をさらに南下する。
 (中略)
 木立の中に大観世音石像が聳えて見える。上れば大講堂・
 多宝塔・本堂・礼堂と続き、最後に大涅槃像にお参りする。
 それにしても想像以上の壮大な伽藍のお寺だ。
 文楽などで上演される「壺坂霊験記」由来の寺であることも有名だ。
 お里と沢市の互いに思いやる優しい心がこの演題を作っている。
 「思いやりの心を 広く深く」この寺の願いである。

もっと読みたいなぁ〜、という方は、ぜひご来場ください。
小林さんが閲覧用に1冊、持って来てくださっていますので
自由に読むことができます。
すてきな早春のひとときを。
(は)

2015年03月04日

心いやすさをり展 開催中

「心いやすさをり展」 牧野紘子さん

期間:3月1日(日)〜3月15日(日)

3月になり、過ごしやすい気候になってきましたね。
さて、上記の日程で旧来住邸では彩り豊かな【さをり織】が展示されています。
総勢20名の作者の作品は約200点程!個性が光っています。
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また、期間中はさをり織を無料で体験することが出来ます♪

不器用な私でもすぐに織れるようになるくらい、誰でも始めることが出来ます。
10分で20cm進むほど、あっという間に色彩が繋がります。
珍しい糸もたくさんあり、すごく楽しいので是非とも体験してみてください。


【さをり織とは】
創始者は城みさをさん(102歳)。
その魅力は全国へ、4万人の愛好者が存在する織物。

“布を織るのではなく、自分を織る”
選ぶ色も、縦糸も、横糸も、織り方も全て自分らしいものを。
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正解はない。経験も必要ない。
人それぞれが自分の感性を大事に、個性を織り込んでゆく。

誰もがアーティストとなり、「差異を織る」、それが
さをり織の特徴です。

お話を伺う中で、牧野さんから最も多く出た言葉は「楽しい」でした。
どんどん色を繋ぎたくなって、無心になれる。そしてこの笑顔。
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牧野さん自身のさをり織歴は23年程。
さをり織をはじめて変わったことを伺うと、「服は自分でつくるようになったこと」、
そして何より、「たくさんの人との繋がりが出来たこと」だそうです。

さをり織をきっかけに出会った人、その繋がりを辿って、牧野さんの脚は全国へ、世界へ。
それぞれの土地での思い出も今回の作品にしっかり込められています。
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たくさんある糸から好きな糸を選び、自分の感性を信じて織り進めるだけ。
さをり織は誰でも始める事ができる、
でも出来上がるのは、誰にも作れない自分だけの織物です。
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震災の復興支援やハンディーがある方の活躍を支援するなど、
さをり織を通じて全国的に様々な事業が展開されています。
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牧野さんのお話や、個性の表現された作品から、
さをり織は人々に自信や希望を持たせてくれる、
可能性に満ちた織物だと感じることが出来ました。

最後に牧野さん自らデザインされたドレスを♪素敵です!
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まる

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